神聖マルチ王国別館

思った事をダラダラと書きます。

王国民のためのサッカー観戦入門 その2

どうもしんいちです。

いよいよ明日からJリーグが開幕です。これから12月までサッカーが毎週各所で行われます。最高です。サッカーはいいぞ!!!!

そんな訳で今回は「何の試合を見ればよいのか」について書きます。

 

前回は「サッカーを見ていてよくわからないけど誰も説明してくれない点」について書いたつもりだったのですが、求められている事と少しズレていたようなので、もう少しダイレクトに「観戦」について踏み込みます。

 

ゆかりんのサッカー応援宣言、ご存知のように福岡出身の姫は「アビスパ福岡」の応援を公言しているわけですが、ここで「姫が福岡なら俺達も福岡応援するぜ!」という人も多いと思いますが、ちょっとまってください。

 

JリーグはトップのJ1からJ2、J3を含めて北海道から沖縄まで53のチームがあります。リーグ発足当時、他のプロスポーツとの差別化とプロサッカーを日本に定着させるために「地域密着」を絶対条件としてスタートしました。

これはプロとして100年以上の歴史を持つ南米や欧州において「生まれた街のチームを応援するのが当たり前」という文化があり、特に欧州では同じ国であっても街同士で戦争をしてきた経緯や、民族の独立を目指して今でも運動をしている地域があることが背景として挙げられます。

 


Goienetik / Desde lo más alto

スペイン、バスク州アトレチコビルバオ

このチームはバスクの誇りをかけて、選手はバスク人のみで結成された、いわば「バスク代表」チーム。スペイン代表選手も多く所属してますが、スペイン国内の民族問題を強く反映したチームと言えます。

 

どのくらい海外が地域密着なのかと言うと、私が以前サッカー観戦したイギリス、リバプールにあるエバートンFCのサポーターにパブで酒をおごってもらいながら話をした際、誇らしげに「俺の爺ちゃんの骨の一部をスタジアムのコーナーフラッグ下に埋めてもらったんだ。なんたって俺の爺ちゃんはすげえ熱狂的なサポーターだったからな!」という話をさらっとしていてかなり驚きました。親子代々エバートンサポーターという訳です。

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その時の写真。スウェーデン代表vs日本代表の試合なので、当時は弱い日本を応援するわけもなくイギリス人は皆黄色いシャツを着ています。真ん中の子供みたいなのが私です。一緒に写っている方、20年以上前の写真なのでモザイクなしですが、もし見ていたら連絡ください。

 

しかし日本では戦国時代まで遡らないとそういった歴史がなく、元々普及しているプロ野球がコロコロとフランチャイズを変えるために「自分の街のスポーツチーム」という意識が薄いため、これではプロサッカーが根付かないと考え、地域密着を強く訴えたのです。


映画『クラシコ』予告編

日本で唯一(とも言える深い県外の人間にはよくわからない)因縁を抱えたJリーグチーム、松本山雅長野パルセイロ地域リーグ時代のドキュメントムービー。地域密着とは何かを強く感じられる佳作。松本市長と長野市長による大人げないdiss合戦は必見。

 

そうなると、姫が福岡だからボクも!というのは気持ちはわかりますが、ここは是非自分の出身地に近いチームをぜひとも応援していただきたい所存です。

本当は地域リーグまで紹介したいのですが、とりあえずJリーグチームを紹介しておきます。

www.jleague.jp

ちなみに私は東京生まれの東京育ちなので「FC東京」を応援しています。

 

え、海外サッカーじゃだめなのかと。すいません、もしあなたの血縁者がモロッコ出身で、ラジャ・カサブランカを応援したいけど事情があってウィラード・カサブランカを応援しないと勘当されるなどの深い事情を抱えていたり、バルセロナの本拠地カンプ・ノウスタジアムに気軽に行けるのであれば、別にバルセロナでもいいと思いますが、そのうちスタジアムで見たくなるので、気軽に見に行けるJリーグチームを応援することをオススメします

 

次回は「テレビ放送ないんだけど……」というテーマでお送りします。

お読み頂きありがとうございました。